
出版社 / 著者からの内容紹介
世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。
平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしようもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された脳の持ち主(ドナー)の正体を突き止める。
内容紹介の誤字脱字の多さに、まずびっくりですw。
もともとが理系の東野圭吾。
科学的な題材の話も幾つかありますが、今回は脳移植です。
専門的な言葉が多く出ながら、それを苦痛にさせない話の進め方はお見事です。
引越しを考えていた主人公が、不動産屋で物件を探している最中、突如表れた銃を持った強盗。
凍りつく空気と人々の中、事情を知らずに飛び出した少女を庇って撃たれた主人公は、脳の一部を損傷してしまいます。
しかし奇跡的な確率で移植可能な脳が見付かり手術が実行される・・・という内容なんですが、いきなり少しネタバレを。
結局予め紹介されていたドナーではなく、実は主人公を撃った犯人の脳が移植されていたんです。
ドナーの適合率って、肉親でも二分の一か四分の一。
赤の他人だったら、数千、数万分の一だという話を聞きました。
それなのに、最初に知らされていたドナーも、実際に移植されていた犯人の脳もバッチリ適合していたというのは・・・物語ですねw。
最初に知らされていたドナーは完全にカモフラージュだったって言っちゃえば良かったのに。
あと読み進めていく内に、何だか「アルジャーノンに花束を」思い出しました。
段々主人公の言葉遣いや思考が変わっていくという。
でも話の流れに合わせて少しずつ「変身」していく様の表現は流石でした。